離婚で決めなければならないこと

法律上離婚の際に必ず決めなければならないことは、子の親権者を何れにするかのみです。

慰謝料、財産分与、養育費、年金分割、子への面会については別段決めなくても良いのです。このことを説明すると驚かれる方がほとんどです。

ただし、慰謝料は3年、財産分与と年金分割は2年、養育費は10年で消滅時効が成立するので注意が必要です(子への面会に時効は観念できません)。

実際、当事者同士で、離婚をすることや親権者については合意しているが、その他のことは決着がついていないことはままあります。この場合、後日協議することもできます。もっとも、支払い義務を負う側相手方が、離婚後に交渉に応じないことは良くありますので、離婚する前に、離婚に応じることを交渉材料に他の条件を決めることが多いのが実情です。